著者 : ヨハン・テオリン
冬の灯台が語るとき冬の灯台が語るとき
エーランド島の古い屋敷に移り住んだヨアキムとその家族。しかし間もなく、一家を不幸が襲う。悲嘆に沈むヨアキムに、屋敷に起きる異変が追い打ちをかける。無人の部屋で聞こえる囁き、何者かの気配がする納屋…。そして死者が現世に戻ってくるというクリスマス、猛吹雪で孤立した屋敷を歓迎されざる客たちが訪れる。「ガラスの鍵」賞、英国推理作家協会賞、スウェーデン推理作家アカデミー賞の三冠に輝く傑作ミステリ。
赤く微笑む春赤く微笑む春
エーランド島の石切場のそばのコテージに暮らしはじめたペール・メルネル。ある日彼のもとに、疎遠にしていた派手で傲慢な父ジェリーから、迎えに来るよう求める電話が入る。渋々父の別荘に赴くと、そこに待っていたのは謎の刺し傷を負った父だった。そして直後に別荘は全焼する。なぜこんな事件が起きたのか?娘の病気などの悩みを抱えながらも、ペールは父の暗い過去を探りはじめるー。エルフとトロールの伝説が息づく島で、人々の切ない記憶と過去が交錯する。北欧の注目作家が贈る深い余韻が残るミステリ。
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