著者 : ラルフ・アルバタッジー
ターゲットは大統領機(上)ターゲットは大統領機(上)
アメリカ大統領を誘拐せよ。アメリカによる空爆に激怒したリビアの指導者カダフィ大佐は、報復のため大胆な命令を下した。その実行者として白羽の矢を立てたのは、ジー・ハーディ。元アメリカ海兵隊の名パイロットで、今は密輸機を飛ばす彼は、戦争体験と息子の死によってアメリカ政府に深い憎しみを抱いていた。だが、大統領誘拐は超難事。はたして頭脳明晰な彼が考え出した天才的な作戦とは。面白さ満点の航空冒険。
ターゲットは大統領機(下)ターゲットは大統領機(下)
誘拐作戦の一端をになうシリア人パイロットがアメリカに入国したことで、FBIとモサドが動き出した。FBIのウェアターとシリア人の顔を知るモサドのメルニックは〈ダラス〉という言葉を手がかりにパイロットの足どりを追う。しかし大統領専用機を狙うハーディの目論見までは知るよしもなかった。亡命キューバ人や日本人狙撃者を動員したハーディの大規模な作戦は、大統領がカリフォルニアを訪れたとき、ついに動き出す。
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