著者 : リタ・マエ・ブラウン
新聞をくばる猫新聞をくばる猫
その朝、新聞を開いたクロゼットの住人は、セント・エリザベスの校長ロスコウの死亡記事に仰天した。昨日は元気だったのに…ところが当の本人はピンピンしていた!不可解な事件は学校の生徒のいたずらと判明するが、その直後にロスコウが急死し、事態はにわかにきな臭くー明敏なるトラ猫ミセス・マーフィの鼻は、これが事件の幕開けにすぎないと嗅ぎわけていた。動物パワー全開の名推理が事件の謎を解明するのか。
トランプをめくる猫トランプをめくる猫
地元の競馬大会で起きた殺人事件は、人間界のみならず動物界も沸騰させた。「騎手が誰かに刺し殺されたの。心臓をトランプの上から貫かれて」たまたま現場に居合わせたコーギー犬タッカーは、トラ猫ミセス・マーフィに得意気に語った。コカインや遺産相続といった不穏な単語が人間たちの間で囁かれるなか、名探偵を自認するトラ猫は、目撃証言を求めて鼠との協定締結に乗り出す。人畜力を合わせての推理の行方やいかに。
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