著者 : リチャード・アレン
暗殺のレッドアイ(上)暗殺のレッドアイ(上)
ピュリッツァー賞を受賞したアメリカのジャーナリスト、ポール・スタッフォードは、殺人を犯す夢を何度も見ていた。その夢を彼は短篇小説にして発表していく。そんなある日、CIAの捜査官が彼を訪ねてきた。小説の内容がどれも実際に起きた殺人事件と一致するというのだ。同じ頃、米ソの間では画期的な相互防衛条約の締結が迫っていた。だが、ソ連の保守派がその動きを阻止すべく、東ドイツの諜報員カールに密命を下したー。条約締結のために訪米する書記長の搭乗機を、小型ミサイル“レッドアイ”で撃墜せよ!カールは行動を開始するが…。
暗殺のレッドアイ(下)暗殺のレッドアイ(下)
ポールの夢の中の出来事は、すべて現実のものだった。そして殺人者は、幼い頃第二次大戦直後のベルリンで別れたままの双子の弟カールだった。さらなる殺人を阻止すべくポールはベルリンへ急行、カールを探し出すが、彼によって監禁されてしまう。苦闘の末、ポールはからくも脱出に成功、やがて弟の恐るべき計画を知る。だが、その時すでにカールはアメリカに渡り、着々と書記長暗殺の準備を進めていた…。モスクワ、ベルリン、ワシントンー世界の大都市を舞台に展開する策謀と双子の兄弟の対決。全米で絶賛されたサスペンス小説の傑作。
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