著者 : リチャード・ローゼン
サタデーナイト・デッドサタデーナイト・デッド
テレビ界の超大物プロデューサーが局ビルから転落死した。土曜の夜の人気番組《最後の笑い》放送後の、深夜の出来事だった。ゲストの大リーガーのお守り役で来ていた元大リーガーのハーヴェイ・ブリスバーグは、スキャンダルを恐れた局の副社長から警察捜査とは別の内密の調査を頼まれた。子役の頃からブラウン管の向こう側でつねにスターでありつづけた男に、どんな人生があったのか。番組の放送作家たちをはじめ、恨みを抱く者は業界に何人もいるが、観察と推理の果てにハーヴェイが到達したある真相とは。テレビ世代のための待望の新本格。
ディフェンスをすり抜けろディフェンスをすり抜けろ
大リーグを引退したハーヴェイは食いぶちを稼ぐため、私立探偵になった。最初の依頼は学生時代の友人からだった。プロ・バスケットボール界のスター選手が空港で失踪した一件の調査ー日を置かず、今度は別のチームのやはりスター選手が同空港で姿を消した。麻薬がらみとも思えたが、二人の選手は友人でなく、共通項が何もなかった。彼らはどこに消え、背景には何があるのか。敵陣ふかく走りこむハーヴェイに、プロも顔まけのジャンプ・ショットは決められるのか?初打席本塁打を放った大形新人による本格スポーツ・ミステリ、待望の第2作。
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