著者 : リラ・メイ・ワイト
嵐は野の花に小さな命を授けた。 そして野の花ごとさらっていきーー。 「オーロラ」 誰もいないはずの自宅に人の気配がして、オーロラは驚いた。 黒ずくめの姿で立っていた男性は半年前、彼女が運命を感じ、 ニューヨークで純潔を捧げた富豪セバスチャンだった。 あの夜の彼は私の名前も知らなかったはず。なのになぜイギリスに? 「君のおなかの子は僕の子か?」セバスチャンが尋ねた。 「あなたの子よ」オーロラが答えると、セバスチャンは彼女を抱きあげ、 スコットランドにある居城へ連れていって閉じこめた。 母と子を永遠に自分のものにするために。 ただし、彼は二度とオーロラに触れようとはしなかった……。 日本デビュー後、快進撃を続けるL・M・ワイトはドラマチックな筆致と詩的な表現を得意とする作家です。ヒーローによって城へさらわれたヒロイン。心に深い傷を負い、孤独な人生を歩む彼に、ヒロインは一途な愛を捧げますが……。切なさたっぷりの感動作です!
なぜ私はあなたのもとを去ったの? あなたを愛してしまったから? ウエイトレスのエマは、CEOダンテに乞われ、結婚した。 恋愛感情の介在しない、1年限りの契約花嫁として。 だがやがて、彼の愛情を求めている自分に気づいて怖くなり、 契約期間満了を待たず、ダンテのもとを去ったーー。 3カ月後、エマは病院で目覚めた。目の前の見知らぬ男性に 夫だと言われても、二人は契約結婚していたのだと告げられても、 何も思い出せない。それどころか、ハンサムな彼に 熱い目で見つめられると、体がとろけそうになる。 私たちは愛し合っていなかったはずなのに、なぜ……? 実は契約結婚を延長するつもりでいたダンテは、戻ってきたエマに愛憎相半ばする思いを抱き……。日本デビュー作『シチリア大富豪と消えたシンデレラ』で話題をさらった稀代のストーリーテラー、リラ・メイ・ワイトが綴る、大人気の記憶喪失がテーマの物語!
私は息を潜めてただ待つしかないの? 愛しているとあなたが言ってくれるのを。 自分が養女だと知ったフローラは、ロンドンまで出向いて 出生時の情報を入手し、愕然とした。母は麻薬依存症……。 打ちひしがれて駆け上ったホテルの屋上で、青い瞳の 世にも美しい男性と出会い、運命に導かれるように純潔を捧げた。 素性はおろか、名前さえお互い告げないまま。 6週間後、フローラが住む田舎の農場にヘリコプターが飛来し、 降りてきたのはーー二度と会えないと思っていたあの夜の男性。 「やっと見つけた。きみは妊娠したかもしれない」 強引に連れていかれた先は巨大なヨット。 彼は巨万の富を誇る、シチリア大富豪だったのだ! 夢心地で身を捧げ、身ごもった乙女の恋の行方は? “嵐のようなジェットコースター・ロマンス”とAmazon.comの読者レビューで評される、注目作家リラ・メイ・ワイト。舞台劇さながらの迫力ある作風は、リン・グレアムファンの方におすすめです!