著者 : リンダ・グッドナイト
ハーロウはある嵐の日、意識を失った男性を見つけ、その正体に驚く。それは4年前、故郷を捨てて億万長者になった初恋の人ナッシュだった!彼がフロリダへ発つ前夜、たった一度だけ結ばれたが、その後、彼は故郷に戻らず、いっさい連絡もなかった。やがてハーロウは新しい命を授かったことに気づいたものの、ナッシュの邪魔をしてはいけないと、彼の子とは誰にも言わなかった。それに、子供のこと以外にも、ナッシュに言えない秘密があった。あるとき彼の代理人が現れ、祖父に多額の借金を負わせた結果、母の形見の指輪まで売らざるをえなかったことを祖父に口止めされていた。ナッシュに人生を狂わされた。でも、瀕死の彼を放ってはおけない…。
18歳の頃、ジュリーとテイトは熱烈な恋におちた。大きな街に出てそれぞれの夢をかなえ、必ず結婚しようーそう誓い合っていたのに、二人は悲しい誤解によって別れてしまった。しかし10年後、ジュリーは捨てたはずの故郷へ戻ることにした。密かに産み育てた、愛しいテイトの娘のために。白血病に冒された娘のドナーになれるのは、テイトしかいない。娘の存在は明かさずに、なんとしても彼の協力を取りつけないと!万が一うまくいかなかったとき、残る手段はただひとつ。今もわたしを憎んでいるであろう彼に、こう頼むのだ。きょうだい間の輸血のために、“あなたの子どもを産ませて”とーシークレットベビー物語。10年ぶりに再会したジュリーの頼みに驚き、心乱れるテイト。結婚を条件に提案を受け入れるが…。胸が締めつけられるほど切ない感動作。
女手一つで5歳になる息子を育てるカーラは、突然の報せに動転した。わが子が継ぐはずの地所が、憎んでやまない男に乗っ取られたとは!タイ・マードックー6年前、私に愛の夢を見させておきながら、いともたやすく捨て去り、そのまま帰らなかった身勝手な人…。カーラの父は賭けに負け、そんな彼に土地を明け渡す羽目になったのだ。ただちにタイのもとへ向かい、家族の地所を返すよう訴えた彼女に、彼はとんでもない提案を持ちかけてきた。「僕と結婚すれば、きみの子供を養子にして継がせることができる」カーラは凍りついた。養子ですって?いいえ、あの子は、6年前この町を去る前に授かった、あなたの子なのよ。