著者 : ルーファス・キング
不思議の国の悪意不思議の国の悪意
アリスがまだ魔女や妖精を信じる幼い少女だったころ、親友のエルシーが突然姿を消した。彼女の行方も誘拐犯の正体も分からぬまま、事件は迷宮入りとなる。それから十年、封じられていた魔法が今、アリスを事件の真相へと導くのだった。運命的な暗合の連鎖が不思議な世界を作り出す、傑作「不思議の国の悪意」他七編を収録。かのエラリー・クイーンも絶賛した、才気溢れる短編集。
不変の神の事件不変の神の事件
「これは殺人じゃないわ。処刑よ」リディアは宣言した。姉を自殺に追い込んだ憎き恐喝者が、いま残された家族の前で息絶えたのだ。彼らは死体を処分しようと画策するが、事件は早々に警察に知られてしまう。一方、通報を受けたニューヨーク市警のヴァルクール警部補は着実に彼らの跡を追う。だが、事件は意外な相貌を見せ始めるのだった。知られざる名手のサスペンス溢れる大表作。
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