著者 : レオナールD
地上に十二本あるうちの一本、『呪いの聖剣』の保持者となったザイン王国の王子レイドール。兄王グラナードから疎まれ、辺境に追放されていた彼は、聖剣クラウソラスを有する帝国軍を打ち破り、王国を勝利に導いた。そして、捕虜にした帝国皇女セイリアとともに王都に帰還した彼を待っていたのは、英雄と称える国民と、英雄の台頭を憎む兄の企みー。帝国に寝返った貴族『東部八家』の粛清の押し付けに、国王直轄の諜報員たちの妨害工作。レイドール率いる部隊は襲い来る謀略を返り討ちにすることはできるのか!?追放された王子の反逆から始まる聖剣争奪英雄譚、第二巻!
生を受けたレイドールは地上に十二本あるとされる聖剣のうちの一本、『呪いの聖剣』ダーインスレイヴの所有者となる。しかし兄王子グラナードからは自らの王権を脅かす害敵として憎悪され、辺境の地に追放されてしまう。失意のうち、魔物の巣窟で貧しく過酷な生活を送っていたある日、王国へと呼び戻されー。他国の侵略から、自国を守れと強要するグラナードに、激しい怒りと嫌悪を抱いたレイドールは、表向きは従うも反逆を決意する!!つぎつぎと現れる聖剣の保持者、そして国民の裏切り。ふりかかる苦難を蹴散らし、レイドールは、復讐を果たすことができるのか!?これは多くの犠牲と引き換えに、鳳凰のごとく力強い翼を持つ英雄となる少年の物語!
ランペルージ王国・東方辺境伯家の跡継ぎ、ディンギル・マクスウェル。彼には女癖の悪さという欠点こそあるが、隣国との戦ではいくつもの手柄を立て、内政にも明るい。「マクスウェルの麒麟児」という異名とともに、その天賦の才を周辺諸国にまで知らしめていた。順風満帆な人生を送るディンギルにある日、一つの転機が訪れる。サリヴァン・ランペルージ王太子がディンギルの婚約者と密通していたのだ。サリヴァンはディンギルに不当な婚約破棄を言い渡し、あろうことか故郷や戦士としての誇りを侮辱する。愚かなサリヴァンに失望したディンギルは、裏切者達から全てを纂奪することを決意。謀略の限りを尽くしてサリヴァンをどん底に追い詰めていく。やがて婚約破棄から始まった騒動は、王国の根幹を揺るがす大事態へと発展しー!?最強クズ君主の成り上がり英雄譚、ここに開幕。