著者 : レ-モンド・E.フィ-スト
王国を継ぐ者王国を継ぐ者
ミドケミアを震憾させたリフトウォーが終結して20年が過ぎた。諸島王国の王弟アルサの双子の息子、ボリクとエアランドも、すでに19歳。平穏な日々をいいことに、二人の王子は、王家の一員としての義務もそっちのけで放蕩三昧の毎日を送っていた。そんなある日、隣国の大ケッシュ帝国から、女帝の誕生祝賀会への招待状をたずさえた使者がやってきた。ケッシュと友好的な関係を結び、同時に息子たちに王子としての自覚を持たせるチャンスとばかりに、アルサは、双子の兄弟を使節として派遣することに決定。王子一行は、意気揚々と砂漠の国ケッシュへと出発した。行く手に恐るべき陰謀が待ち受けているとも知らずに…。壮大なスケールでトールキンの『指輪物語』を越えた評判の〈リフトウォー・サーガ〉の世界を舞台に若き王子たちが繰り広げる幻想冒険活劇、ついに登場。
フェアリ-・テ-ル(上)フェアリ-・テ-ル(上)
東部の田舎町にヘイスティングス一家は引越してきた。作家の夫、元女優の妻、前妻の娘ギャビー、双子の弟ショーンとパトリック。いかにもモダンなこの一家を、裏の森から一対の邪悪な目が見つめていた。あの子供たちをいただいたらさぞ楽しめるだろう-そのものは、人間の形をしていなかった。一家の越してきたケスラー農場の裏に広がる森は“妖精の森”と呼ばれ、地元の人々は夜歩きを避けていた。そして、前住者のケスラー老人は謎めいた経歴の持ち主で、多量の金を地所内に埋めていたという噂もあった。だが、ヘイスティングス夫妻は格別気にとめていなかった-事件が起こるまでは。ファンタジイの巨匠が新たな境地を切り拓いていく大きな話題を呼んだ、全米ベストセラー巨篇。
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