著者 : ローラ・リー・ガーク
公爵と見る十日間の夢公爵と見る十日間の夢
エディーは社交界で、“夫に捨てられた公爵夫人”と噂されている。それもそのはず、夫マルグレープ公爵は結婚後すぐに異国に行き、5年もの間それっきり。そもそも美しさとは縁遠いエディーが見目麗しい公爵と結婚できたのは、彼女が裕福な家の出で、一方の公爵は高貴な血筋ながら多額の借金を抱えていたからなのだ。だが、愛なき結婚であろうと、社交界で陰口を叩かれようと、エディーは一人きりの生活に満足していた。そんなある日、突然公爵が英国に戻ってきた。戸惑うエディーに彼は、跡継ぎが欲しくなったのだと言い出し…。
めくるめく夢の夜を乙女にめくるめく夢の夜を乙女に
19世紀イタリア。アメリカ人億万長者のひとり娘マーガレットは、父親の財産目当てで言い寄ってくる求婚者をことごとく断っていた。愛のある結婚を願うマーガレットは、ローマ郊外の別荘に滞在中、アシュトン伯爵トレヴァーと出逢う。「一緒に冒険をしよう」とお忍びで夜のカーニバルに誘い出し、突然マーガレットの唇を奪うトレヴァー。危険な男性と知りながら、つぎつぎと新しい世界を見せてくれるトレヴァーに、彼女はときめきを抑えきれなかった。ところがある日、マーガレットは盗賊に誘拐されてしまう。ひとり暗闇でふるえていた彼女を助けに現れたのは、トレヴァーだった。無事に救出され、ナポリの別荘へと向かう道中も、さまざまな危機から守ってくれる彼に心惹かれるばかりのマーガレット。しかし、トレヴァーの真意は…?RITA賞受賞のベストセラー作家による幻の初期作品、ついに登場!
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