著者 : ロ-ラ・リ-ズ
私の人生は17歳から始まった。ある早朝、意識をなくし、傷つき、顔を潰され、全裸で放り出されているのを発見されたのだ。ようやく昏睡状態からさめたとき、私は何も覚えていなかった。自分の名前も、顔も、自分が何をしてきたのかも…15年後。その雑誌を見た時、確信が私を襲った。この男は、私の過去を知っている。写真に写っていたのは、ワイナリーの経営者ジェームズ・マクゲイン。過去を知るため、私は彼のワイナリーに料理人として勤めることにする。やがて、私の正体に気づいたジェームズは、自分の過去を知りたがる私に条件を出す。15年前の真相を知りたければ…それは、性の奴隷として絶対的な服従を強いることだった。拘束、凌辱、調教。ジェームズの要求に限界はなかった。過去を知りたい一心で背徳の世界に踏みこんだ私は、いつしかその虜になっていく。だがその先で私を待っていたのは、あまりにも衝撃的な事件だった!『Mの日記』の官能と衝撃を上回り、モラルの限界を超える、超エロティック・サスペンス。
十カ月前、暖かな陽射しが降り注ぎ、木の枝には新芽が膨らみはじめていた春の日、妹のフラニーは、自宅アパートで死体となって発見された。暴行を受け、ダクトテープで口をふさがれ、むきだしの足首と手首を縛られて…妹のコンピューターに残された不完全な日記を読んだ私は、彼女を死に追いやったのは音楽教授マイケル・Mだと確信する。その類い稀な魅力でフラニーを虜にしたMは、性的奴隷と化した彼女にあらゆる行為を強いていたらしい。妹はMにどんなことをされたのか?その行為がエスカレートして、死に結びついたのか?日記に書かれていない空白の日々に、いったい何が起きたのだろう?押し寄せる疑問に答えを見出すべく、私は自分を餌に、Mに接近する。それが、私自身を、いままで知る術もなかった世界へと誘うことになるとは想像もせずに。恐怖、屈辱、服従の果てに待つ官能の世界。そしてその先は?過激な描写がモラルを破壊し尽くす、衝撃の問題作。