著者 : ロ-リ-・マクベイン
恋と海と冒険と(上)恋と海と冒険と(上)
16世紀後半、プロテスタントのイギリスと、カソリックのフランス、スペインとは宗教的に激しく対立していた。イギリス船、アリオン号の船長の娘リリーは、父母に伴われ、サント・ドミンゴに祖母を見舞った帰り、何者かに船を襲われ、目の前で父を殺されてしまう。ようやく無人島に逃れ、命は助かったものの、母は熱病にかかり、この世を去る。わずか12歳のリリーは、小さな弟と妹をかかえ、誰からも忘れられたまま、その熱帯の島に取り残されるのだった。そして、いつしか7年の歳月が流れた-。
恋と海と冒険と(下)恋と海と冒険と(下)
リリーの父母と運命を共にしたエリザベス女王の家臣ベイジルの弟、ヴァレンタインは、兄の行方を捜しつづけ、ついに、リリーたちを見つけだし、故郷イギリスに連れ戻した。16歳のリリーは、精悍なヴァレンタインに次第に心惹かれていくが、彼には、コーデリアという美しい婚約者がいる-リリーの想いは通じないかにみえた。平穏無事なその生活に突然、降ってわいたような事件が起こる。リリーの邸をわが物にしようと企むハートウェルを、誤って殺してしまったのだ!思いもかけないできごとに、ただ茫然と立ちつくすリリーだったが…。
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