著者 : ワカマツカオリ
青森市条高校サッカー部は奇跡のチームだった。稀代の名将と、絶対的エースの貴希に導かれ、全国の舞台に青の軌跡を描いたのだ。 あの頃、サッカー部の部員たちは、誰もが一度はマネージャーの真樹那を好きになっている。だが、皆が理解していた。真樹那が幼馴染みの貴希を愛していることを。そして、その貴希が別の誰かを愛していることを……。 『青の誓約』を胸に刻み、少年たちは大人になる。 恋愛小説の名手による新時代の青春群像劇、開幕!
時は明治。 浅草の人気芝居小屋「大北座」では 男装の女優・橋本玉緒の舞台が大当たり。 一方、裏浅草界隈には生神を自称する怪しい祈祷師が現れる。 祈祷師の顔は、玉緒に瓜二つで……!? 「大北座」の跡取り息子・由之助と、 「浄天眼」という摩訶不思議な力をもつ戯作者・魚目亭燕石、 その友人で二人を引き合わせた深川署の相良警部補が、 怪しくも美しい謎ときに挑む、 百花繚乱のレトロ浪漫ミステリー。 初耳と周知の事実 黒マントの中 虎と蛇と待宵草 麗人の髪飾り びるばくしゃの筆 あとがき
「(事件現場から)帰れと言われたので帰ります」 刑事部長の息子で高校生の霧島智鶴はどんな事件でも解決できる天才だが、最大の欠点は、究極に「無気力」なこと。 高校二年の夏をだらだらと過ごしていた彼のもとに、刑事の熱海や同級生の揚羽、女の子に間違えられる後輩の柚季らが次々と事件を持ち込む。 つながりのありそうな二件の殺人事件、豪邸に届いた怪盗からの予告状、ある作家の謎の自殺、さらには赤い紐を使った連続殺人……。 なぜか智鶴に敵愾心を持つエリート警部・上諏訪と対立しつつ、しぶしぶ事件解決に挑むがー? 無気力ミステリー、待望の第二弾!
私立赤羽高校のサッカー部『レッドスワン』。新潟屈指の名門チームは、不運なアクシデントが続き崩壊の危機に瀕していた。しかし、廃部寸前に追い込まれたその時、救世主が現れる。最後の闘いが今、幕を開ける。
ダム湖に死体を運ぶ、男女5人の姿があった。その一人、努は激しく後悔していた。簡単な誘拐で5億もの大金が手に入る筈だったのに。やがて警察に捕まった努。尋問を受けるうち、思わぬ真相が浮かび上がる!
銀行強盗を成功、開店前のキャバクラに駆け込んだ小悪党3人。手にした大金はココで3分の1ずつ分ける……はずだった。突如内輪もめを始めた3人。更にその金を狙う大物も現れーー。大金は一体誰の手に!