著者 : ヴィクトリア・パーカー
暗黒王子の白き花嫁暗黒王子の白き花嫁
ついに父との約束を果たす日がやってきた。ルシアーナはこれから、政略結婚の相手と正式に婚約するのだ。5年前、彼女は酔漢から救ってくれたセインと恋に落ちた。だが、彼がルシアーナの一族の敵、ガランシア国の王子だと気づき、泣く泣く黙って姿を消したー妊娠しているとも知らずに。秘密裏の出産と引き替えに、ルシアーナは冷酷な父と取り引きした。母子で過ごすのは5年間だけ。あとは言いなりになると。まさにプロポーズを受ける瞬間、別の男の人影が現れた。セイン!凍りつく彼女をリムジンに押し込むと、セインは悠然と走り去った。
大富豪と禁断の眠り姫大富豪と禁断の眠り姫
セリーナの兄は8カ月前、帰らぬ人となった。親友の大富豪フィンと共に身代金目的で拉致され、フィンだけが生還。セリーナは、兄を見捨てて一人だけ生き残った彼が許せなかった。フィンは兄の死の詳細をいっさい明かさず、事件以来、まるで死を恐れぬかのように自暴自棄に振る舞い、クルーザーに大勢の美女をはべらせては刹那の享楽にふけっている。初めて会ったときからフィンに強く惹かれていただけに、セリーナは、相反する彼への激しい思いをコントロールできない。フィンの甘い誘惑の魔手がついにセリーナにも伸びたとき、彼女は拒めなかった。こんなにも彼を憎んでいるはずなのに…。
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