著者 : 七尾与史
“妻が自分の夢を応援してくれません。”小説家志望男による身勝手な投稿が悩める忌女(=既婚女性)たちの掲示板「忌女板小町」で大炎上。さらに、ある殺人事件との関連が疑われる。引きこもりの緑子、HN圏内ちゃんが挑んだネットとリアルが交錯する連続殺人ーその謎は、超肉食女子刑事・小鞠&ドS刑事・黒井マヤとの推理対決の果てに、人知れず葬られていた悲劇につながった。
古今東西、どんな学校の放課後にも多くの謎があふれている。黒板に残された相合い傘と2名の女生徒の名前は誰が書いたのか。解明は学校近くに住む美少女に託された(「フレンドシップ・シェイパー」)。小学校の階段に棲んでいる花子さんには7つの言い伝えがある。夏休みに明らかになった彼女の正体とは?(「踊り場の花子」)。今をときめく人気ミステリー作家5人による競演。文庫オリジナル作品6編を収録。短編アンソロジー第二弾!
ミステリ作家を目指す日比谷研介は神保町すずらん通りの「ベルサイユ書房」でアルバイトを始めた。そこは男装の麗人・剣崎瑠璃子店長、“カリスマポップ職人”の美月美玲など、濃いキャラの書店員ばかりが働いていた。しかも穏やかなバイト生活と思っていた研介の前で、次々と不可思議な事件が発生し…。気鋭のミステリ作家が贈る破天荒にして新たなる書店ミステリー!
神出鬼没の山手線探偵・霧村雨。小学生助手のシホと自称ミステリ作家のミキミキさんと一緒に、今日も難事件に挑む!メイドカフェで依頼された今回の調査内容は『初恋の想い人』捜し。しかし山手線探偵のニセモノ出現により、思いもよらない未解決殺人事件に繋がっていく…。
警視庁捜査一課の美女刑事、江仁熊氷見子30歳、通称エニグマ。女の勘…を通り越して、もはやオカルトともいうべき、常人には理解しがたい直感力で事件を解決に導く彼女だが、頭の硬いベテラン刑事たちからはやっかみ半分の嘲笑を受ける日々。相棒で後輩の真山恵介28歳は、戸惑いながらもエニグマに従ううちに…。新感覚警察小説誕生!
生身の人間と会話するのが苦手。でもネットがなくて誰とも繋がれなくなる孤独はもっと苦しい。電波がバリ3表示の場所でだけ生きてゆける、ひきこもりの緑子。しかしひとたびオンライン掲示板を聞けば、ハンドルネーム「圏内ちゃん」はカリスマ的存在だ。驚くべき情報収集力と推理力で、“炎上”した匿名アカウントの本人を特定する。ある日、連続女性殺人事件に巻き込まれて…。
山手線にだけ神出鬼没に現れる、謎の名探偵ー霧村雨のもとに、少女誘拐事件が舞い込んだ!山手線探偵・霧村は、小学6年生の助手・シホと自称ミステリ作家のミキミキさんと一緒に急遽、捜査を開始する。そして謎が謎をよび、過去の未解決事件「消えた妖精」の真相に辿り着き…。
迷子の親探しにいったまま、奈美が戻ってこないー誘拐か?旅行先で国分は青ざめた。空港や観光街で撮ったビデオに映る、奈美に視線を這わす男。予感は確信に変わった!国分は奈美の兄マモル、探偵の蓮見と手分けして探し始めた。事件の糸口を掴んだ蓮見は二人に連絡を取ろうとするが…。蓮見の行方、マモルの決意、国分に迫る影、奈美の生死は?息つく間もないシーンの連続。