著者 : 三浦裕子
台湾漫遊鉄道のふたり台湾漫遊鉄道のふたり
昭和十三年、五月の台湾。作家・青山千鶴子は講演旅行に招かれ、台湾人通訳・王千鶴と出会う。現地の食文化や歴史に通じるのみならず、料理の腕まで天才的な千鶴と台湾縦貫鉄道に乗りこみ、つぎつぎ台湾の味に魅了されていく。ただ、いつまでも心の奥を見せない千鶴に、千鶴子の焦燥感は募り…国家の争い、女性への抑圧、植民地をめぐる立場の差。あらゆる壁に阻まれ、近づいては離れるふたりの旅の終点はー。
リングサイドリングサイド
台湾の新世代作家が届ける“中華圏初”のプロレス小説!第18回台北文学賞小説部門大賞受賞『ばあちゃんのエメラルド』ほか、プロレスと出会い、魅せられた人びとの人生ドラマ10編の連作短編集。
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