著者 : 世川行介
豊臣奇譚豊臣奇譚
この国は無能の王に統治させよ! 豊臣政権とは一体何だったのか。千利休切腹、朝鮮出兵、血縁の相次ぐ死……豊臣政権の謎が、「血」という一本の補助線を引くとで解けてくる。 「畏敬していた主君織田信長と自分との二つの血を引く者による永久政権の樹立──。 他の人間たちにはどう映ろうと、秀吉本人の中では、それはこの世で一番気高く美しく『理想』に思えたし、そのような『理想』を生きる己を誇らしくさえ思っていた。(本文より)」 一の章 猛禽奮迅 二の章 大和大納言異聞 三の章 太閤秀吉 四の章 怪船桔梗丸 五の章 お拾丸余話 六の章 五右衛門奔る! 七の章 豊臣自壊 最終章 親書渡海
本能寺奇伝本能寺奇伝
史実に経済(銀)という指標を重ねると、歴史は意外な姿を現す。 信長の真の夢とは、そしてなぜ葬られたのか? 銀をめぐって繰り広げられる、神武一族と倭の末裔との権謀術数。息もつかせぬ歴史ミステリー。 「ノブナガは、ジパングの外を見ていました。……かれが十余年前から遂行してきたジパング統一が、後々の国外進出を視野に入れたものであることは、わたしにはすぐに理解できました。 そして、撰銭令(えりぜにれい)という通貨統制令を発令して、金銀比率の安定化に乗り出したと聞かされたとき、早晩、かれが、銀の海外流出防止策を講じるであろうことも、容易に理解できました。(本文より)」 序の章 叡山討伐 一の章 三日風邪 二の章 羽柴兄弟 三の章 明智一族 四の章 しろがね録 五の章 暗 謀 六の章 吉凶万華 七の章 本能寺、炎上 八の章 山崎の戦さ 九の章 倭の裔結集 十の章 帝都襲撃 最終章 南海通信
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