小説むすび | 著者 : 中村久里子

著者 : 中村久里子

華麗な復讐株式会社華麗な復讐株式会社

画商ヴィクトル・アルデルヘイムは計画を実行した。令嬢イェンニからすべてを奪い、息子ケヴィンをサバンナに置き去りにしたのだ。そこには、マサイ族の呪医がいた。 「あの極悪人に復讐を!」スウィートスウィート・リベンジ株式会社の社長フーゴに依頼が舞い込む。ギャラリーの地下室に罠を仕掛けよう……。巧妙なアイデアが膨らんできた。 ヨナス・ヨナソン最新作、笑撃の第5弾! ●海外書評より 復讐計画はあれよあれよという間に予期せぬ方向へ。口からでまかせの茶番劇に、ページをめくる手が止まらない。  パブリッシャーズ・ウィークリー 悪徳美術商、怠け者のスウェーデン人警察官、泌尿器科医のせいで妻に捨てられた眼科医など、ヨナソンお得意のキャラクターが続々登場。華麗な娯楽作品。  デイリー・ミラー 笑いを交えながら、芸術、政治、ロマンス、そして仕返しの哲学に関する皮肉な視線など、荒唐無稽な物語をこれでもかと詰め込んでくる。独創的な作家である。  タイムズ ●デビュー作『窓から逃げた100歳老人』 は45カ国で刊行され、1000万部を突破するベストセラー。 2014年11月映画公開(邦題「100歳の華麗なる冒険」)、2015年 本屋大賞翻訳小説部門 第3位。

カシュガルの道カシュガルの道

1923年、キリスト教伝道師として妹らと女性3人でロンドンからトルキスタン・カシュガルへと赴いたエヴァンジェリン・イングリシュは、到着早々に行きあわせたショッキングな事件のために漢人の提督によって軟禁下におかれてしまう。異教徒との対立や仲間との溝、妹の秘密ーーいろいろなことが明るみに出るにしたがって、薄紅の砂に覆われた酷暑の地は徐々に緊張を高めていく。次第に孤立していくエヴァを支えたのは、現地の若い娘が遺した幼子アイリェンを守らねばという思いと、帰国後に出版予定で構想を練っている「女性のためのカシュガル案内」の草稿だった。 一方、時は現代ロンドンーー。中東研究のシンクタンクに勤めるフリーダは、ある雨の夜、アパートの廊下で眠るイエメン人タイーブと出会う。同じころ、聞き覚えのない人物の最近親者として死亡通知を受け取ったフリーダは、タイーブの力を借りて謎の人物と自分との関係を探るうち、自分を捨てて出て行った母親と再会することに…。 ままならぬ現実にもがき悩みながらも自らの人生を追い求め、愛の意味を探りながら生きた女たち。舞台も時も越えさまざまな愛の連鎖がつながるとき、壮大な物語が広がってゆくーー。

国を救った数学少女国を救った数学少女

「次に何が起こるかなんてわからないわ。そもそも、人生ってそういうもんでしょ」 人種差別の激しかった南アフリカで、し尿処理場で汲み取り桶運びに明け暮れる女の子がいた。 ノンベコ13歳。天才的な数学の才能はあるけれど学校には行ったことがなく、だから当然読み書きのできないこの少女が、大人になって遠くスウェーデンの国王と首相の命を救うことになろうとは、誰も予想だにしていなかった。 物語の舞台は南アフリカからスウェーデンへーー。 開発の途上で余ってしまった爆弾1個をめぐって、全然似てない双子、いつもへべれけの爆弾開発者、じゃがいも農家の伯爵夫人、のん気な王様、きれい好きな首相、モサド諜報員、そして胡錦濤国家主席まで、ひと癖もふた癖もある人物が入り混じって、てんやわんやの大騒ぎ。 爆弾は誰の手に? ノンベコの恋の行方やいかに? そして、スウェーデン国王は共和主義者の魔手から無事逃れられるのか?!  デビュー作『窓から逃げた100歳老人』で全世界に笑撃を与えたヨナス・ヨナソンが贈る、ハチャメチャ・コメディ第2弾!

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