著者 : 中谷航太郎
警視庁監察係の新海真人は、麻薬取締官と科捜研の捜査官から報告を受けた。成田空港で新たな違法ドラッグが持ち込まれたという。それは、真人の妹を死なせたドラッグと成分が酷似していた━━。
新宿署の組織犯罪対策課の刑事・宗谷弘樹が殺害された。そして直後に、宗谷に関する内部告発が本庁に届けられた。監察係に配属された新海真人は、宗谷殺害の背景を調べることになったが──。
高井戸署の交番勤務の警察官・新海真人は、妹の麻里を「事故」で喪った。麻里の死は、危険ドラッグ使用による中毒死だったが、その事件で誰も裁かれることはなかった。その時から警察官の人生が一変する。
七年前、町道場の師範を務める矢萩一郎太が救った赤子がいた。川に流されていた男の子は、兵ノ介と名付けられ元気に育っていた。だが、兵ノ介の背負っていた悲壮な過去が、運命を大きく動かす。感動の書き下ろし。
高杉藩のご落胤にして流浪の生活を送っていた兵ノ介は、念願だった父の仇討ちを果たした。だが消失感に襲われ、世話になっていた伝兵衛の前から姿を消 す。一方、江戸で大店を構える伝兵衛が消息を追ったところ、中山道の倉賀野宿で用心棒をする男の噂を掴んだ。剣が滅法強く兵ノ介と名乗っているという。男は兵ノ介が生き別れた双子の兄なのか? 運命の手に導かれるように、兵ノ介に新たな試練が待ち受けるーー。
18歳の兵ノ介は、ある男を追いかけて諸国を放浪していた。その男を倒せば、父の死の真相が明らかになる……しかし、その口から出た言葉は……お互いの立場や関係に、悩み苦しんだりしていく青年の成長記。
沈みゆく御用船に囚われた新三郎と魁たち。ロシアとの密貿易を企む豪商・安芸屋はロマノフ王室への貢物にするため、新三郎たちから一族の秘宝を奪い、恋しい沙伎も連れ去られる。追い詰められた彼らは必死で反撃するが、安芸屋はロシアの戦艦を呼び寄せ、殲滅にかかる。絶体絶命の窮地に現れた不思議な出会いと隠された力。熱いアクションで時代小説に挑んだ人気シリーズ完結篇!
山の一族と二手に別れた新三郎&魁は、秘宝「覇王のギヤマン」を手に入れた。しかし新たな追っ手の匂いを嗅ぎ付け、箱根の砦で迎え撃つ。その相手は浪人、商人、僧形の者らに加え、火縄を使わない謎の銃を持つ異形の巨人。一方、カムイの導きにより、北へ向かったオババと沙伎は仙台を過ぎ、さらに旅を続ける。物語は大団円を迎える直前の最終局面に入った!好評シリーズ第五弾。
祝言を目前に控えた植木屋の風介。しかし幸福は俄に奪われる。町で起きた辻斬りの下手人として捕らわれたのだ。無実であるにもかかわらず、牢で苛烈な仕打ちを受ける日々。絶望の最中、同心の三峰勝正は彼の濡れ衣を晴らすと言い、牢名主の男も諦めるなと言うが…。誰が風介を嵌めたのか!?何故彼なのか!?異色時代小説で好評を博す著者の書下ろし長編登場!