著者 : 中野慶
中谷クンの面影中谷クンの面影
私は66歳。孫の世話に明け暮れているある日、幼なじみの中谷クンがボリビアに移住するというニュースが飛び込んできた。中谷クンは、2000年に自著を贈ってくれていた。もしや幻の名作かも。「かゆみ」に着目して、被爆者と子どもたちの出会いを描くというアプローチは、なかなか新鮮だった。私は初めて被爆者の人生を意識できたのかもしれない。
小説 岩波書店取材日記小説 岩波書店取材日記
実在する版元を舞台にした実験的ユーモア小説。『君たちはどう生きるか』の吉野源三郎の志を受け継ぎ、理想の職場をめざした人々の夢と葛藤とーーーー。新人の女性コンサルタントがその軌跡を探索する中で名著も次々登場し、戦後の日本を映し出します。
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