著者 : 乃村波緒
きみが逝くのをここで待ってる 〜札駅西口、カラオケあまや〜きみが逝くのをここで待ってる 〜札駅西口、カラオケあまや〜
新歓コンパで行ったカラオケ店には、生首が転がっていた。「お客様、もしかして、視えてます?」話しかけてきた店長・花宮からここで働くよう誘われた和仁。この店は、この世にとどまっている霊を集めて、あの世に送り出す場所らしい。花宮も「視える」人間のはずだが、常に和仁の傍にいる土色の男の霊については詮索してこない。ここで働くことにした和仁だが…?
ナヅルとハルヒヤ 花は煙る、鳥は鳴かないナヅルとハルヒヤ 花は煙る、鳥は鳴かない
毒がなければ生きていけないと言った「先生」についていったナヅル。彼はなぜ、いま帰ってきたのかー。生まれ育ったマキヨノで、仕事も、愛する女性も得たハルヒヤ。懐かしい友人、ナヅルとの再会を喜んだものの、彼が「花煙師」になったと知る。ナヅルがいない間に、マキヨノでは花煙師の出入禁止が決まったのだ。複雑な思いでナヅルと接するハルヒヤだったが…。
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