著者 : 乙武洋匡
ヒゲとナプキンヒゲとナプキン
女として育てられ、現在は男として生きるイツキ、28歳。ある日、職場に過去を知られ、平穏な日々にさざなみが立ち始めた。私生活ではパートナー女性が出産への思いを口にする…。社会や家族と生身で向き合った先に、イツキは光を見出せるか。男とは、女とは、そして家族とはなんだろう…。「世間のフツー」を鋭く、軽やかに問い直す意欲作。
車輪の上車輪の上
「じゃあ、シゲノブ。みんなに挨拶して」「あ、はい」進平改めシゲノブは、十数人のホストがずらりと並ぶその光景に、やはり自分は場違いな人間であることを自覚した。「ええと、シゲノブです。この世界のことは何もわからずに飛びこんできました。一生懸命に頑張りますので、よろしくお願いします」新入りのホストが車椅子という瞬時には理解しがたい事態に直面し、店内には戸惑いと動揺が渦巻いた。-「一車椅子ホスト」より。車椅子ホストの挫折と成長を描いた青春小説。
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