著者 : 今中浩恵
誘雷誘雷
四十一歳、モデルとして華やかな生活を送る美智。四十二歳、「ええとこのお嬢さん」で実家の両親と暮らす晴子。四十三歳、大手の外資系で働くキャリアウーマンの喜美江。全く違う境遇の三人が出会ったのは、土砂降りの日に飛び込んだコーヒーショップだった。初めは「見栄」や「プライド」でぎくしゃくすることもあった彼女たちだが、それぞれが抱えている悩みや問題を共有する中で、不思議な絆が芽生えていく。しかし、実はお互いに明かしていない本当の姿があって…心を許し合える関係でも、どうしても言えない秘密がある。三人の女性の人生が交差する時間を描いた、“第二の青春”群像劇。
渦の外渦の外
創作華道家の跡取りとして、生まれた時から将来を決められた人生。自分に流れる血を疎み、空虚な日々を送っていた朱里は、意を決して家を飛び出し、想いを寄せる「先生」を頼って食堂“もみじ”に転がり込んだ。食堂での仕事や、“卓球場”に集うわけありな仲間たちとの交流を通じて一歩ずつ自分の人生に向き合いはじめていく。しかし、そんな矢先に先生が消息を絶ってしまいー。
月のいろ月のいろ
「私ら親子はここしか行くとこがあらへん」わけありのシニア3人が静かに暮らすシェアハウスに、ある日幼子を連れた若い母親が転がり込んできた。にわかに騒がしくなる日々のなかで、それぞれが心に抱える過去と少しずつ向き合っていくー。わけありシニアとわけあり母子、心温まるシェアハウス物語。
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