妬み嫉み、いじめや中傷。主人たちの不仲は不仲を招き、侍女たちは痴情に耽り、使用人たちは酒と喧嘩に明け暮れる。大観園に頽廃の色はますます濃く深まっていく。
江南の甄家の人々が上京し、使いの者が賈家を訪問する。賈宝玉は年輩・容貌・性格まで瓜二つといわれるもう一人の宝玉、甄宝玉の夢を見る。物語は中盤にさしかかり、佳境に入っていく。
賈家は思いがけない客人たちを迎えた。〓岫烟、李紋、李綺、薛宝琴。大観園にしばらく住まうことになったこの美しい才人たちを加え、宝玉たちの詩社も、ますます華やかに、賑やかになる。