著者 : 伊藤緋紗子
華の人 有田に生きた薔薇の貴婦人・敏子の物語華の人 有田に生きた薔薇の貴婦人・敏子の物語
人気エッセイストが五年の歳月をかけて取材、執筆した話題作品を文庫化!舞台は大正時代。東京の女学校で学んでいたモダンガール敏子が恋に落ちた相手は、名門大学の剣道部主将。そしてパリ万博で金牌の栄誉に輝いた宮内省御用達窯元の若き二代目だった。女学生の身で妊娠、そして十九歳で遠く九州有田の深川家に嫁ぐことになった敏子を待ち受ける試練の日々。やがて彼女は旧弊の地で、東京に負けないカフェを作ることを思いつく…。激動の時代を鮮やかに生き抜いた彼女の三十年の生涯を描く。有田焼誕生四百年記念作品。
イマ-ジュイマ-ジュ
三人の男女が織りなす「純愛」と「エロス」。ジャンを深く愛しながらも、屈折した自己愛ゆえに極端なまでにその感情を抑制するクレール。彼女はその反動から年若い友人アンヌの美しい肉体をおもちゃのように弄ぶ。そんなクレールに対して絶対服従の姿勢をとりながら、いつしか禁断の快楽の影の支配者となるアンヌ。恋愛の深層心理を描ききった、果てしなく甘美な物語。
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