光から闇に沈潜していく透明なまなざしが、変容する愛の不思議を浮き彫りにしていく。出発の場を明かす異色作品集。
新しい宗教小説誕生。金沢の町に展開する白山信仰と書と兄妹のインセスト。伊東静雄の名詩に導かれた長篇ロマネスク。
新興財閥社主・高蔵徹の愛念と神性と策謀。冷徹な美女と醜い娼婦のあいだを彷徨する孤独な魂。邪宗KLAの〈0〉とは。