著者 : 伏見健二
乱世の奸雄・曹操。南方の虎・孫堅。しかし、劉備はこの世にすでにいない。黄巾党の乱を平定する際に命を落とした劉備の名と志は、赤龍の血を引く少女、劉桃花に受け継がれた。その後、漢朝の御代は暗愚な帝・霊帝の崩御によって新たな混乱を招く。混乱に紛れ相国の座をつかんだ暴将・董卓は、策士・李儒の非情の献策を用い、洛陽を火の海とした。董卓の懐刀にして「人中の呂布、馬中の赤兎」と称えられる魔将・呂布が千里を駆ける赤兎馬を駆り、三国鼎立に向かう英雄の前に立ちはだかる。赤龍の血は英傑を引き寄せ、その色を濃くしてゆく-。
錬金術師が料理をする話、僧侶が飼う悪魔猫が妙にかわいい話など、ウィザードリィでお馴染みの作家陣六人による冒険者たちの冒険譚。それぞれの作家が創り上げた冒険者は、苦しみ、戦い、時にはユーモーアたっぷりに旅を続ける。ウィザードリィファンに絶対オススメの短編集。
いま、最後の戦いが始まる。父アンシュラーク王によってヴァンクールにテレポートされたことを知った王子フリンは、故郷アインシュタットへと向かう。そこで彼を待ち受けたのは、父王アンシュラークとの王座を賭けた壮絶な戦いであった。また宿命のライバル魔界の悪魔インダールと大吸血鬼ギルバルスにも決着の時がきたのだ。壮大なるウィザードリィ・サーガの物語がいまここに完結する。
時は2世紀半…世界がいまだ伝説の帳に包まれていたころ。劉備は早春の残雪の中で、伏し倒れていた娘を助ける。娘の名は劉桃花。この出会いが歴史の流れを大きく変えることになる。炎のように漢朝を呑み込み始めた新興宗教黄巾党に対して、敢然と立ち上がった男たち-劉備、関羽、張飛、曹操。そしてもう一人、劉桃花。戦いは熾烈を極め、劉備は謎の道士の呪詛によって命を落とす。怒りに燃えた桃花は龍気を発散し、死して悪霊と化した黄巾党の首領張角を倒す。そして劉備として、兄の志を継ぐことを決意する。ここに赤龍の血を引く桃花の数奇な運命の幕があく-。
父アンシュラーク王によってヴァンクールにテレポートされたことを知った王子フリンは、父の本意を確かめそして本当の自由を得るために、戦乙女(ヴァルキリー)のデュカとともに故郷アインシュタットへと向かう。魔界の悪魔(デーモン)インダール、大吸血鬼(ヴァンパイア・ロード)ギルバルス、そして父アンシュラーク王が、悲運の王子の運命を翻弄していく。叶わぬ熱い想いに悩み苦しむ者たちもまた思わぬ運命へと導かれていくが。
月光はおろか、星明かりすら地上には届かない暗い夜、戦乙女(ヴァルキリー)のデュカは、虚空より燐光にくるまれて落ちてきた少年フリンと出会う。フリンは気づかぬうちに父であるアンシュラーク王によって名も知らぬ街ヴァンクールに放り出されたのだった。悲運の王子フリンとデュカを待ち受けるものとは…。アドバンスト・ウィドーザリィ世界を舞台に壮大なストーリーがいま幕を開ける。
人気ゲームの『ウルティマ』がついに冒険文庫に登場だ。美しく、強いヒロイン・シャロンに魅せられるはず。アバタール(八つの徳を究めし聖者)となったシャロンは何者かに導かれ、ふたたび異世界ブルタニアを訪れることとなる。アムリック男爵の娘アリエルを救うべく、アビスに旅立つのだった。彼女は襲いかかる幾多の敵に立ち向かいながら、アリエルを探し求めるのだが…。
砂航船、それは風によって海原を渡るかのように進む船。美少女パレスティンの運命は、その砂航船が高貴な軍船と出会ったときに大きな変転をした。輝きの王子イスファヴァルの愛、そして闇の王子アニューダルの魔手。彼女の出生に秘められた謎とは…。テーブルトークRPG、メイルゲームで好評の『アラベスク・ファンタジー』に材を得たファンタジー小説の傑作ここに誕生。