著者 : 佐藤利恵
聖なる夜に降る雪は…聖なる夜に降る雪は…
数年ぶりに家族が顔を合わせることになった。複雑な思いをかかえて、吹雪のなか車を走らせていたメグは、あっと思った瞬間、誤って傍らの家の外壁に突っ込んでしまう。やむなく彼女は、一晩その家の主人ジェドの世話になった。彼はハンサムな外見に似合わず、世捨て人を連想させる男性だったが、翌朝、メグを実家まで送り届けてくれた。ジェドの顔を見るや父親が彼の素性を見抜き、家族は目を丸くした。彼が世界中に知られた作家のジェロード・コールだったなんて。おまけに彼は、メグと親しい間柄であるかのように振る舞っている。どういうつもり?事態はどんどんメグの手に負えない方向へーー。
嘘だらけの結婚嘘だらけの結婚
アリソンはマキシモ・ロッシの大邸宅の前に立ちつくした。 本当に、これがおなかの子の父親の家なの? 仕事ひとすじの彼女は結婚せずに一人で子どもを育てようと、 人工授精で妊娠したが、とんでもない過ちが起きた。 間違った人物の精子が使われてしまったというのだ! 然るべき検査と手続きのため、アリソンは提供者を訪ねたのだが、 マキシモはまったく信じてくれず、威圧的に言い放った。 不妊治療を受けていた妻が亡くなり、精子は処分されたはずだと。 そしてこう続けた。「僕の正式な肩書は、トゥラン国皇太子。 もし君の話が本当なら、その子は我が国の未来の君主ということだ」 人工授精の間違いから始まる、ドラマティックなシンデレラ・ストーリーです。一生を独身で過ごし、シングルマザーとして子どもを育てるつもりだったヒロインが、なんと一躍王妃に?HQロマンスの人気作家による、華やかなロマンスです。
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