著者 : 佐藤奈緒子
花園物語3花園物語3
パートタイムでケーキを焼いて生計を立てているエマは、まだ若い身空で山ほどの家事や家族の世話を背負っている。ほとんど無私に働きつづけ、忙しさに少し疲れを感じていたある日、彼女の飼い犬が脱走した事件をきっかけに、年上の大人な雰囲気漂う男性ジェイと出会った。ハンサムで穏やかな彼と話しているとなぜか心が安まったが、エマはあわてて胸の高鳴りを打ち消すのだったーだって、わたしには恋なんかしている時間はないのだから。そのうえジェイとの間に噂が立つと、エマの親が反対しはじめ…。
大富豪の忘れえぬ妻大富豪の忘れえぬ妻
ある朝、オリヴィアは突然の知らせに驚き、息をのんだ。別居中の大富豪の夫ザンダーが、事故にあって記憶を失ったというのだ!駆けつけたオリヴィアに、彼は以前と変わらぬ魅惑的な笑顔を向けた。かけがえのない息子の死と、その後のふたりの別居のことを忘れて…。かつての、海辺の邸宅での愛情あふれる生活が、また始まった。罪悪感が胸を刺すけれど、ザンダーとの甘い日々は彼女を酔わせる。このまま、彼が記憶を取りもどさなければーそう思った矢先、ザンダーは偶然にも過去を知り、家を出ていってしまう。なすすべもなく打ちひしがれるオリヴィア。だが、重大なことに気づいた。私のお腹には、あらたな命が宿っている…。
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