著者 : 佳嶋
オルレアンの魔女オルレアンの魔女
パリ・オペラ座新作公演の主役に抜擢された天羽七音美。原作者レジーヌ・ブラパンがこだわる「黒髪のジャンヌ・ダルク」像にぴったりなのだという。演出家ジャック・ロランの依頼で七音美は宣伝のためカンヌへ渡る。その頃、パリでは娼婦が丸刈りにされ殺される事件が起こっていた。被害者はカンヌのホテルの部屋番号と「オルレアンの魔女」という謎の言葉が記されたメモを握っていた。捜査にあたる刑事エミールもカンヌへ飛び、そして舞台は忌わしき伝説の残る「監獄島」へ。果たして「オルレアンの魔女」とは…。映画の都、監獄島、そして魔女の街へと駆け巡る探偵行!
華天楼夢想奇譚 〜八月の海市の物語〜華天楼夢想奇譚 〜八月の海市の物語〜
お姉さん、僕が守るよ。 遊郭街で起こる、猟奇的な連続殺人事件。 人工心臓の遊女ばかりが狙われる理由とはーー? とある孤島の小さな都市「海封」に暮らす頼子は、学校の図書館でアンリ・ケイと名乗る少年と出会う。 導かれるままに都市の守り神<八月>や遊郭街の女帝・九煉公主と知己になるなか、ある朝不思議な夢から目覚めると、ひどい筋肉痛に襲われ、所持品には血のような液体が付着していて…。 まるで巷を騒がす連続殺人鬼は自分であると物語るかのような証拠に、接点のない人物を殺す動機などないと立ち向かう頼子だが!? 第一章 心臓を狩る連続殺人鬼 …… 11 第二章 刀の赤い血 …… 55 第三章 二百年、かけた恋 …… 109 間章 線路の向こう側 …… 157 第四章 華天楼で見た夢は …… 165 第五章 煙のなかに在りし日々の魂かえりて …… 227
おにんぎょうさまがたおにんぎょうさまがた
金の巻き毛に青いガラス目。桜色の頬に控えめな微笑──とても綺麗な人形の名前は『ミーナ』。彼女との出会いがすべての始まり……。五体の人形にまつわる、美しくも哀しいノスタルジック・ホラー。
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