著者 : 倉本聰
「僕は今事実をそのままに書いている。富良野の森にニングルはいたのだ」--著者が移り住んだ富良野市麓郷の背後には樹海が拡がっている。そこに、ニングルという名の小人の社会があるという。人間社会から隔離された場所に暮らすニングルたちは、「知らん権利」を守りつづけてきた。そんなニングルのひとりチュチュが、著者の家にやってきた女子大生ユミちゃんに恋をした・・・。大河ドラマ「北の国から」の作者・倉本聰が、現代人の心に熱く問いかける、ノンフィクション小説。阿川佐和子の後書きを加えたリニューアル版。
「北の国から 2002遺言」から十余年。主人公の黒板五郎はいまも麓郷の石の家に暮らしている。そこに東京の新聞社からワケありの様子の記者がやってきて、五郎に近況と、純や蛍のその後の様子をたずねるのだった。そして初めて明かされる、「北の国から」サイドストーリー。 「北の国から 2002遺言」から十余年。主人公の黒板五郎はいまも麓郷の石の家に暮らしている。 そこに東京の新聞社からワケありの様子の記者がやってきて、五郎に近況と、純や蛍のその後の様子をたずねるのだった。そして初めて明かされる、「北の国から」サイドストーリー。 第1夜 夢のなかで令子に逢ったンだ 第5夜 オイランちは本来、士族の出だ。なめるンでない 第9夜 ところが中畑の中ちゃん、裏山でクマに遭っちまった 第12夜 あんた幽霊を信じるかい? いるよ。見たさ何度も。そこら中よ 第16夜 東京って聞いて何が閃いたと思う。浅丘ルリ子よ! 第18夜 今もこゞみは、へそ歓楽街で居酒屋やってる 第20夜 金がなけりゃァ工夫して生きるのさ。8ツ蛍はでやっとった 第23夜 闇鍋会。まア麓郷のフリーメーソンみたいなもンだ 第24夜 「父サン、ボク宮様ニ見染メラレタ様デス」 第25夜 富良野にゃ角道はないが、農道ってもンがある! 第27夜 オラ胸がつまってさ。涙がいきなり前へ飛び出した 第28夜 あんた、本読まんで自然に学びなさい 第31夜 あいつ、本当は私も来たかったって云うンだ。オイラも、お前にいて欲しかった