著者 : 先崎真琴
イクス王国の第五王女・メイベル。溢れる才能や比類無き美貌を持つ他の王女たちと違い、特に取り柄もない彼女に突然婚約の話が舞い込んだ。だが相手は、誰もその素顔を知らない“仮面魔術師”ユージーンー噂では年齢は120歳を超え、ひとつの国を滅ぼすほどの魔力を持ち、常に仮面を着けているという。この政略結婚に乗り気でないメイベルは、婚約を破棄して国防への協力だけ求めようと策を弄し、直接ユージーンに会いに行く。しかし実際のユージーンは噂とは全く異なる、ちょっとぶっきらぼうだが秘めた優しさを持った、超絶美形男子だった…!?その後、国を揺るがす大事件に巻き込まれながらもユージーンと想い合うようになったメイベルの前に、なぜか新たな「婚約者」が登場して…!?これは、思い立ったら一直線な末っ子王女と、不器用で口下手な魔術師の、美しくて温かい恋の物語!!
リーセル・クロウは、恋人だったはずの王太子ーユリシーズによって処刑された。それもこれも、性悪聖女に嵌められたせい。どこで、何を間違えたのだろう?こんな人生は二度とごめんだ。薄れゆく意識の中でそう考えるリーセルだが、気がついたら6歳の自分に戻っていた!私、今度こそ間違えたりしない。平穏な人生を送るんだ!そう決意し、前回と違う道を選び続けるがー。聖女の幼馴染みである公爵家のギディオンがなぜか関わってくる。あなたとは距離を保ちたいんですが!「リーセル、早く助けて!」「助けないとダメ…?」「な、何を言って…。当たり前じゃないか!!早くして!」でもなんだか彼の性格が変わってるようでー?
飽きっぽい姉・イザベラのおさがりを大切に使っていた、伯爵家の次女シルヴィア。ある日、婚約者まで飽きたと言い出した姉の身代わりで、シルヴィアは若き辺境伯フェルナンドに嫁ぐことに…!お姉様は嫌だと言っていたけれど、フェルナンド様は素敵だし、辺境伯領は緑が多くてとってもキレイ。こんなところでのんびり過ごせるなら最高です!姉の捨てた物を直していた再生魔法で山の主を救い、シルヴィアは『辺境の聖女』と慕われはじめる。けれどそこに「妹が婚約者を奪った」とイザベラが泣きついた、怒れる王子がやってきて…!?