著者 : 児島康宏
祈り祈り
コーカサスの国 ジョージア(グルジア)の国民的文学 日本初の作品集 古代の叙事詩のオーラを醸す作品 アルダ・ケテラウリ 客と主人 蛇を食う者 仔鹿の物語 ヤマナラシの木 カケスの結婚式 あとがき
僕とおばあさんとイリコとイラリオン僕とおばあさんとイリコとイラリオン
九歳で父母と別れた主人公ズラブは田舎のオルガおばあさんの許、イリコとイラリオンという、はちゃめちゃなおじたちと日々を過ごす。そして十七歳、首都トビリシで下宿先から大学に通う学生生活。卒業しておばあさんの家に戻ってみると…。「私は自由が欲しかった。そのために笑いを選んだんだ」と述懐する作者自身の体験に基づく、笑いに満ちたビルドゥングスロマン。一九五九年に発表されるやロシア語への翻訳、映画化と、ひとびとの圧倒的な支持を受け、特異なユーモア作家の地位を不動のものにした半自伝的作品。
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