著者 : 北川和美
サハリン島サハリン島
キム・ウン・ユンが発射した弾道ミサイルをきっかけに、核戦争が勃発。二か月にわたる熱戦のすえ、欧米の主要工業国は壊滅する。ユーラシア大陸では人間をゾンビ化する伝染病MOB(移動性恐水病)が流行し、ロシア東岸は化学兵器で浄化される。一方、日本は鎖国体制を敷き、大日本帝国を復活。その保護下にあるサハリン島に、帝国大学応用未来学研究者シレーニが調査に赴く。徹底して差別される中国人とコリアン、「ニグロ」と呼ばれる檻の中の生贄たち、謎の天才詩人シンカイシロウ、人間の死体を燃料とする発電所、放射能で汚染された木々や魚類…。魑魅魍魎うずまく茶色い大地で、シレーニと案内役の銛族アルチョームはいかなる未来を掴みとるのか。破格の想像力に満ちたロシア発の「日本小説」!
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手づくりの鎧兜と殺人用の武器を身につけた読者たちが、おのれの全存在をかけて血みどろの戦いを繰り広げる驚異の物語。ダークな想像力と物語性をあわせもつ新世代のモンスター誕生!!!ソ連崩壊後の世界に生きる人々を活写した驚異のスプラッターノヴェルとして、賛否両論ありながらロシア・ブッカー賞を受賞した問題作、ついに邦訳なる!!!
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