著者 : 北村みちよ
女たちの沈黙女たちの沈黙
トロイア戦争、最後の年。トロイアの近隣都市リュルネソスが、ギリシア連合軍によって滅ぼされた。都市の王妃ブリセイスは囚われ、奴隷となった。主は、英雄アキレウスー彼女の家族と同胞を殺した男。ブリセイスは、やはり「戦利品」として囚われたイーピスらと、新たな日常を築いていく。ところが事態は急変する。アキレウスと不仲である総大将アガメムノンが、ブリセイスを無理やり自分のものにしようというのだ。男たちの争いは激化し、軍内部は混乱を極める。そんななか、女たちに与えられた選択肢は、服従か死か。だが、ブリセイスが選んだのはー。戦々の戦争小説を手掛けてきたブッカー賞作家が、西洋文学の起源にある暴力へ遡り、抑圧された者たちの声を高らかに響き渡らせる傑作歴史小説!
ウィルキー・コリンズ短編選集ウィルキー・コリンズ短編選集
ヴィクトリア朝屈指のストーリーテラー。シリアスに、ときにユーモラスに語られる、市井の人々が直面する謎、秘密、運命…はたして結末は!?「探偵小説の父」が贈る、味わいの異なる5つの物語。
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