著者 : 北里紗月
熱帯の無人島で起きた集団怪死事件。残された者が楽園の深部で目撃したものはー日本最南端の無人島・瑠璃島で、ある朝、海洋生物総合研究所の研究員が立て続けに死亡する。ほとんどが自殺にしか見えないが、動機の想像がつかない。生き残った研究員・高井七海は、死亡した所長が極秘研究を進めていたことを突き止める。事件との関連はあるのか?折しも、島内では動物たちの異常行動が観察され始めていた…。生物学を究めた医療ミステリーの新生が放つ、トラウマ不可避の新境地!
医師が殺された。被害者は三年前に起きた強姦事件の加害者の一人。殺された医師が拷問とも思える傷を受けていたことが分かり、捜査一課の陽山承と真壁剛は、解剖医である楠衣春の協力を得ながら事件の真相を追う…。
2019年、9月。千葉県にある神宮総合病院では重症患者が次々と運び込まれた。共通するのは、脱水症状を伴う激しい腹痛。そして、抗生物質を投与し、落ち着きを取り戻したかと思った後に突然高熱を発し、命を落とすという悲惨な結末もまた同じだった…。これはバイオテロなのか。未知のウィルスに対し、援軍も知見もないまま、孤立した病院内で医師達の決死の治療が始まる。
「皮膚の下を小さな虫が這っている」と訴えながら死んだ男。その友人もホームから転落死し、死体から大量の虫が発見された。前代未聞の寄生虫症候群が進行しているのか?続発する噛みつき通り魔事件との関係は?散乱する謎に、天才毒物研究者・利根川由紀が挑む!
原因不明の奇病を患った兄は激痛に耐えかね、病院の窓から飛び降りて死んだ。兄の症状に納得がいかない妹の笹岡玲央は看護師から、義姉の真奈美が兄の腫れた足に巨大な蜘蛛を乗せていたと聞く。美しく聡明で献身的な義姉の「本当の顔」とは?玲央の幼なじみの天才毒物研究者・利根川由紀が調査に乗り出す!