著者 : 南富鎭
原田康子の挽歌原田康子の挽歌
北海道文学の神髄と始原が明らかになる。“挽歌”とは誰の死を悼むものだろうか。原田康子文学を「喪失の文学」「喪の文学」として捉えつつ、“挽歌”の歴史的な意義を明らかにし、喪失と成熟の枠組みから北海道文学の新たな構築を試みる。はたして北海道文学は可能であろうか。
張赫宙日本語文学選集張赫宙日本語文学選集
張赫宙は、かつては、魯迅と相並ぶ、アジアを代表する作家と称された。しかし、植民地期朝鮮の作家として日本語で活躍したため、張の文学は戦後社会に帰属先を失い、長い間、漂流してきた。現在、多文化、多言語における「近代」の急速な見直しが進められるなか、「世界文学」としてその作品は再び注目されはじめている。本書は、代表作「仁王洞時代」をはじめ、文学的な価値が高いものを中心に珠玉の短編を編む。
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