小説むすび | 著者 : 古矢永塔子

著者 : 古矢永塔子

ずっとそこにいるつもり?ずっとそこにいるつもり?

出版社

集英社

発売日

2023年10月26日 発売

念願だった映画の宣伝会社に転職した弥生。そんななか、夫から切り出された「ある提案」を受け入れられず、忙しさにかまけて決意を先延ばしにしていた。だが、その日は確実に迫っていて……(「あなたのママじゃない」)。優良メーカーに内定が決まった大学生の健生。サークルで知り合った恋人未満の彼女から同棲を仄めかされるが、うやむやにしていた。そんなある日、アパートに帰宅すると、かつて池袋で暮らしていた美空が現れーー(「BE MY BABY」)。初対面なのに物怖じせず、屈託のない転校生の美月を前に、副担任の杏子の心は騒めいた。懸念されることの一つは、クラスの中心的人物で問題児である莉愛の虐めの標的になることだったが……(「まだあの場所にいる」)。ほか全5話。閉塞的な現実を背負う人たちの、さまざまな葛藤の中で現れた「気づき」とは。 【著者略歴】 古矢永塔子(こやなが・とうこ) 1982年青森県生まれ。弘前大学人文学部卒業。高知市在住。小説投稿サイト「エブリスタ」にて執筆活動を行い、「恋に生死は問いません。」を改題した『あの日から、君とクラゲの骨を探してる。』でデビュー。2019年「七度笑えば、恋の味」で第1回日本おいしい小説大賞を受賞。他の著書に『今夜、ぬか漬けスナックで』がある。

今夜、ぬか漬けスナックで今夜、ぬか漬けスナックで

出版社

小学館

発売日

2022年10月21日 発売

ぬか床でつながる、やさしい家族小説 「ぬか床の中には神様が住んでいて、優しく語りかけることで味がまろやかになる」──。 何年も音信不通だった母が亡くなったという報せを受けて、瀬戸内海に浮かぶ小豆島を訪れた槙生。亡き母の夫だという自分より年下の男・伊吹と出会い、職を失ったばかりの槙生はしばらく家に住まわせてもらうことになる。祖母から引き継いだぬか床を、祖母の教えを胸にさまざまにアレンジしてふるまううちに、島の人々とのあいだに温かい関係ができていく。自分のことを愛していないと思っていた母の、意外な素顔を知ることになり……。 人生の悲しみも苦しみも、温かい島の風とぬか床の香りが癒してくれる。一編一編、読み進めるごとに心が温まっていく感動作。 【編集担当からのおすすめ情報】 平野レミさん&上野樹里さん母娘が推薦!!大注目の新刊です。 「血がつながらなくても、味でつながれる。 肩肘はらなくていいのよ」 ──平野レミ(料理愛好家) 「人生も美味しい糠漬けになぁれ! 菌活も人間関係も複雑で奥深い」 ──上野樹里(女優) 第1回「日本おいしい小説大賞」受賞の著者が描く美味しそうなぬか漬けは、読後「自家製ぬか漬けを始めたくなる」と大好評! コロナ禍や悲しいニュースで心が落ち着かない昨今ですが、今作を読めば心と身体がほぐれます。ぜひお手にお取りください。

七度笑えば、恋の味七度笑えば、恋の味

出版社

小学館

発売日

2020年2月14日 発売

第1回「日本おいしい小説大賞」受賞作! 「幸福な食卓」なんて、私にはきっと一生訪れないーーーー。 自分の容貌に強烈なコンプレックスを抱く28歳の日向桐子は、人目に触れぬよう外では常にマスクと眼鏡を身につけて暮らしている。勤務先である、「優しい料理」のサービスに力を入れる単身高齢者向けマンション『みぎわ荘』でも、職場の人間関係をうまく築くことができない。もう辞めよう、そう思っていた桐子の前に現れたのは、『みぎわ荘』最上階の住人で、72歳の不良老人・匙田譲治だった。小粋な江戸弁で話す匙田に連れてこられた「居酒屋やぶへび」で、大雑把ながら手際よくつくられた温かい料理と、悩み多き人生を懸命に生きる心優しい人々との対話を通じ、桐子の心は少しずつほぐされてゆき……。 44歳差の恋、はじまる!? おいしい料理シーンが散りばめれられた、心温まる恋味小説! 本当の自分でいられる場所を見失っているあなたへ。温かくてほっと安らぐ、極上の「おいしい小説」はいかがですか? 【編集担当からのおすすめ情報】 第1回日本おいしい小説大賞、圧倒的満票の受賞作!! 山本一力氏、柏井壽氏、小山薫堂氏絶賛! 待望の書籍化!!

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