著者 : 古賀林幸
充たされざる者(上)充たされざる者(上)
世界的ピアニスト、ライダーはヨーロッパのとある「町」に降り立つ。「町」は精神的な危機に瀕しており、市民たちは危機克服の望みを演奏会「木曜の夕べ」の成功にかけていた。「町」を蘇生させる重責を担わされたライダーに市民がもちかける相談とは…。イシグロが冒険的手法を駆使して現代の苦悩に取り組んだ異色問題作。
充たされざる者(下)充たされざる者(下)
心をかきむしられる既視感、薄明の記憶の底から揺らぎ現れる人物や風景。夢魔に魅入られたような状況のなかで、ついに「町」の蘇生をかけた「木曜の夕べ」が開幕する。ライダーと市民は危機を克服できるのか。世界の読書界を騒然とさせた野心作は思いもかけない結末へとむかう。イシグロが同時代におくる渾身のメッセージ。
郊外のブッダ郊外のブッダ
イギリス文壇の過激な挑発者が放つ抱腹絶倒の自伝的処女長編。フリーセックス、パンク、ドラッグの嵐吹き荒れる70年代。17歳のカリムの運命は、インド人の父親が突然“教祖”になって大波瀾!70年代ロンドンを舞台に描く抱腹絶倒の青春小説。
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