小説むすび | 著者 : 司城志朗

著者 : 司城志朗

斬ばらりん3 薩摩炎上編斬ばらりん3 薩摩炎上編

出版社

小学館

発売日

2015年4月7日 発売

最後のサムライが疾駆!幕末痛快活劇第3弾 文久二年(1862年)、港には諸外国の軍艦、攘夷や佐幕を声に志士たちは血気にはやっている時流。東海道は生麦村のはずれで、英国商人四名が島津久光率いる薩摩藩の行列と鉢合わせ殺傷された。現場近くから横浜の外国人居留地へ連行されたのは、土佐勤王党を脱藩した坂本龍馬、そして元薩摩藩の鉄炮指南・斬(しばし)善次郎とその妻子だった。英国人襲撃の疑いは晴れず、過激派の住民に殴打される善次郎。反撃に転じ、愛刀の剣先を銀髪の大男に突きつけたとき、善次郎の一子・爽が両手を広げて立ちはだかる。--刀をお納めください。われらは争ってはなりませぬ。 善次郎らは横浜から江戸に勝麟太郎(海舟)を訪ね、勝の名がレンズに浮かび上がる望眼鏡を差し出したところ、勝は故島津斉彬から預かったという懐中磁石を爽に託す。そこには一首の漢詩が彫りこまれていた。これが斉彬公からのメッセージなのか。善次郎は、勝が洩らした斉彬公の死に隠された真相を糺すべく、島流しにされたと噂の西郷吉之助(隆盛)へ書状を認めるが……。 くすぶる薩摩藩と英国との火種、爽を連れ長崎から戦地へ急ぐ善次郎。激動の時代を最後のサムライが疾駆する書き下ろし痛快幕末活劇第3弾。 【編集担当からのおすすめ情報】 小説家と映画監督のコラボレーション作品ならではの、スケール感あふれる幕末エンタテインメント小説です。史実をふんだんに盛り込みながらも、この「斬ばらりん」シリーズには、史実をも上回る面白さと興奮がたっぷりと詰め込まれています。

斬ばらりん2 京都動乱編斬ばらりん2 京都動乱編

出版社

小学館

発売日

2013年9月6日 発売

舞台は風雲急の京都へ。幕末痛快活劇第2弾 長崎のオランダ坂で、めっぽう腕の立つサムライが用心棒をしているという。噂を聞きつけた福澤諭吉は、文久元年(1861年)神田小川町の勝麟太郎とともに江戸から長崎へ書状を送る。オランダ坂のサムライは、妻子とともに薩摩の関を破ったあの脱藩浪士にちがいないーー故島津斉彬の秘蔵っ子で合伝流の鉄炮師範をしていた男・斬(しばし)善次郎だ。 書状は善次郎の妻の萌と一子・爽のもとに届くが、善次郎はこのとき倒幕過激派の妨害工作に対抗する用心棒として京都にいた。江戸に福澤を訪ねたのち、長崎に帰り着く善次郎。異国の風が吹くグラバー商館で、本国アメリカにも出回っていない最新式のライフルを目にした翌朝、斉彬から下賜された愛刀に暗号のような不思議な模様を見つける。かつての盟友・新納亀十郎に思いを馳せ、薩摩藩の秘密を胸に秘め、妻子を連れふたたび京都へ向かう善次郎だが、薩摩の実権を握る島津久光もまた一千の兵を率いて上洛を目論んでいた。 蕃書調所頭取助に任じられる勝麟太郎(海舟)、土佐勤王党を脱藩する坂本龍馬、奄美を離れた西郷吉之助(隆盛)ら幕末の志士とともに、風雲急の時代をニューヒーローが疾走する書き下ろし痛快活劇第2弾。 【編集担当からのおすすめ情報】 小説家と映画監督のコラボレーション作品ならではの、壮大なスケールとロマンで描いた幕末エンタテインメント小説です。実在した坂本龍馬や西郷隆盛らお馴染みの幕末志士と、鉄炮の使い手で剣も手練れとして描かれる魅力的な主人公との場面は、この作品でしか体験できない興奮があります。ぜひ前作の書き下ろし文庫『斬ばらりん』とあわせてお愉しみください。

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