著者 : 吉村喜彦
バー堂島バー堂島
大阪北新地のはずれ、堂島川に面したカウンター五席の“バー堂島”。還暦近いマスター楠木正樹は元ブルース・ミュージシャン。美味しいお酒とつまみ、心優しい音楽が売りの、ざっくばらんなお店。女の子みたいに可愛い花屋のマロちゃん、ヘンな大阪弁のイタリア人アントニオ、お好み焼き屋のおやじ、氷屋の若旦那、スイミングインストラクターのカナちゃんなど個性豊かな連中がやってくる。「人生、なんでこうなの?」とお嘆きのあなた。バー堂島で飲んで笑って、ほろっとしよう。明日があるさ。心ほどける四つの物語。
ビア・ボ-イビア・ボ-イ
ビール会社の若手宣伝部員のオレに突然下った転勤辞令。左遷先は売上最低、上司も無能な地方支店。田舎のドブ板営業を舐めきっていたオレだが、毎日酒屋へ足を運ぶうちに、やがてビール営業の面白さに目覚め始める。売らされているうちは半人前、自分で考えて売っていくのが営業の醍醐味だ!全国約3000万人(推定)の営業マン&ウーマンに贈る青春爽快物語。
こぼんこぼん
東京人の母の影響で自意識過剰のぼくは大阪の小学校六年生。成績優秀なれど人に言えない三大弱点がある。それはデブとカナヅチと夜尿症。気になる女の子はいるし、憎いライバルや腹の立つエコヒイキ教師もいる。気がつけば、あっという間に水泳大会は目前。…高度経済成長期の大阪を舞台に、どうなる?がんばれ!こぼんちゃん。
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