著者 : 吉田恭教
槙野・東條シリーズの最新作!家族が惨殺され一人生き残った少女は、19年後、小さな情報をもとに事件解決に挑む! 突然事務所を辞めた早瀬未央が行方不明になったと母親から依頼があった。槙野と弁護士の高坂は捜索を始める。早瀬は19年前に両親と兄を押し入った男たちに殺されていた。槙野は捜査一課の刑事・東條有紀の力を借りて当時の事件を追ってゆく。そのさなか槙野が面談した相手が毒殺される事件がおこる。
晴海埠頭でバラバラにされた遺体が発見された。さらに遺体には「生ゴミ」と張り紙がしてあった。警察発表を聞いた夕刊紙の記者、工藤夏美は一年前の殺人死体遺棄事件の容疑者の知人であると気づき、捜査一課の刑事・東條有紀に接触する。二人は互いに情報を交換しながら事件の真相へと近づいていくが........
ホラー作家の失踪、酒蔵関係者の連続惨殺事件、そして9年前の奇妙な依頼。真相は螺旋の記憶の奥底で蠢いていた。 鏡探偵事務所を訪ねてきたのは、9年前に奇妙な依頼を持ち込んだ女性だった。「失踪した息子を探してほしい。息子の失踪には前回の調査が関係している」とーー。 当時の調査記録を元に調査を開始した槙野だったが、9年前の調査で訪ねた人物が2年前に塩素ガスで殺害されていたことが判明。 一方の東條は、奥多摩の山中で発見された凄惨な逆さ吊り殺人事件を追っており、報道で被害者の身元判明を知った槙野から、その被害者が9年前に調査した案件の関係者であることを教えられるのであった。 長らく島田荘司氏に私淑してきた著者が放つ「本格ミステリー・ワールド・スペシャル」中の斬新かつ渾身の第6弾!
警視庁「特殺」。猟奇殺人等、通常とは一線を画す「特殊殺人」が集まる、 捜査一課来生班の略称だ。 中でも佐倉智孝は、強引な捜査手法で物議を醸す若手刑事。 元同僚で犯罪ジャーナリストの有働佳祐は、危うげな彼が心配で仕方ない。 ある日、手首を鎖で繋がれた焼死体が発見される。 続く被害者の背中には、「使徒」を意味する焼印が押されていて……。 孤高の刑事と犯罪ジャーナリストが難事件に挑む、 警察小説と本格ミステリのハイブリッド!
柳生との孤独な戦いに挑む忍びが駆使する特殊な術とは?(殺人刀)下忍ゆえ舐めさせられた屈辱…愛する女のため抜け忍となった男の運命は?(忍喰い)伊賀の里を焼き尽くした信長への復讐に燃える、美しきくノ一の恐るべき策謀。(月に告げる)ほか、本格推理作家六人が贈る全編書下ろしの作品集。『黒ノ巻』に続く、謎に彩られたスーパー忍者活劇第二弾!
7年前に消息を絶った祖父の痕跡を探すため、「入らずの山」と呼ばれる地に入った大学生・春日優斗と友人たち。下山後、ほどなくして彼らは次々と死を遂げる。さらには祖父と繋がりのあった探偵も6年前に31歳の若さで亡くなっていた。禁断の地に関わる者たちに訪れる非業の死。これは祟りかそれとも……。広島と東京で起きる死の連鎖に、元刑事の探偵・槙野康平と「鉄仮面」と呼ばれる警視庁捜査一課の刑事・東條有紀が迫る。 7年前に消息を絶った祖父の痕跡を探すため、「入らずの山」と呼ばれる地に足を踏み入れた大学生・春日優斗と友人たち。 下山後、ほどなくして彼らは次々と死を遂げる。さらには祖父と繋がりのあった探偵も6年前に31歳の若さで亡くなっていた。 禁断の地に関わる者たちに訪れる非業の死。 これは祟りかそれとも……。 広島と東京で起きる死の連鎖に、元刑事の探偵・槙野康平と「鉄仮面」と呼ばれる警視庁捜査一課の刑事・東條有紀が迫る。
マンションの一室で男は血塗れで死んでいた。 死亡推定時刻に現場を訪れていたのはいずれも同じ病院の医師たち。 一方、厚労省の医療事故調査チームも手術ミスの報告を受けてその病院を調べていたーー。 医療サスペンス+本格ミステリーが鮮やかに融合する!
環状八号線で偽装外交官ナンバーのSUV車が事故に巻き込まれた。乗っていたのは医師二人と麻酔薬で眠らされた男女で、拉致事件の疑いがかかり、捜査一課で祖父も警察官だった南雲、娘が心臓移植待ちをしている茂木らが捜査にあたる。調べが進むうち、厚生労働省の向井俊介が調査中の年金詐取事件とこの拉致事件のかかわりが見えてくる。その背後には複雑な問題をはらんだ哀しき組織的犯罪があったー本格トリックを織り込みながらも、真の正義とはなにかを問う力作ミステリー。
夕刊ニッポンの記者、周防正孝は8年前に起きた実父の事件を追っている。実父は新潟の漁港で元最高裁判事の首を模造刀で切断、自らも拳銃自殺したのだが、謎が多い。ある日、厚労省の向井俊介から「スクープネタがある」と電話があった。向井は医療ミス疑惑の調査過程で、首切り事件の真相に関わる重大な事実に気付いたという。そこには世間をにぎわす猟奇殺人、人権派弁護士の息子惨殺事件が絡んでいたー。