著者 : 吉野光
将軍の鯰将軍の鯰
雪舟の祖、稀代の画僧・大巧如拙とその時代! 南北朝を統一し、大内義弘ら有力大名を次々と攻略、かたわら金閣建立など北山文化を開花させ、室町時代の最盛期を築いた「日本国王」足利義満。周文、雪舟に先立つ日本水墨画の始祖とされる謎多き画僧如拙。二人の出会いと確執を代表作「瓢鮎図」(国宝)制作を軸に描く。 注目の歴史小説!
帰去来帰去来
高崎市郊外の広大な旧家=赤松屋敷に呼び寄せられた擬制の家族たち。画商を営む美貌の女主人・美恵、近くの女子大で美術史を教える私とその妻、下宿人の女子大生・真帆、住み込みの男衆・倉田親子、そして美恵夫人の夫で一人東京に住む美術界の長老・井沢教授。それぞれの人生を抱えつつ郊外の田園に安らぐ危うい関係も、やがて旅師の娘でもある真帆の持ち込んだ一巻の『邑楽図』を契機に波瀾に晒されることになる。
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