著者 : 唐木田みゆき
母親と幼い弟、義父と暮らすビリーは、アメフトの天才選手として活躍をしていた。ある日、ビリーは義父と喧嘩をし、彼を殴り飛ばしてしまう。翌日、家に戻ったビリーが見つけたのは義父の死体だった。一方、新任コーチのトレントは、ビリーが義父を殴り飛ばす瞬間を見ていた。彼が殺人犯となればチームはリーグ優勝できない。トレントはビリーを匿うことを決意するが、警察は事件の犯人がビリーであることを疑っていた…。差別、貧困、暴力、犯罪といった、社会の暗い側面を鋭く描くMWA賞最優秀新人賞受賞作。
アイルランド沖、泥炭と湿地に覆われた孤島にて、メディアで活躍するふたりの豪華な結婚式が開かれる。花嫁は急成長中のオンライン雑誌の創設者、花婿はテレビで自分のサバイバル番組をもつ人気者。だが、誰もが憧れるカップルへの祝福の裏には、さまざまな思惑が潜んでいた。謎めいた警告の手紙、姉妹の秘密、過去の遺恨ーそして婚礼の夜、ついに凄惨な事件が発生する。徐々に明らかになる事件の全貌。誰が殺し、誰が殺されるのか?暴風雨に閉ざされた島での群像劇を、時系列を交錯させ巧みに描いたミステリ。
大学教授を辞め、テクノロジー企業に身を置いているセオ・クレイ。自らの頭脳が軍事や諜報に利用されかねない生活に倦んでいた彼に、九年前に失踪した子供の事件を調べてほしいという依頼が舞い込む。調査に乗り出したセオは、不気味な都市伝説“おもちゃ男”の背後に殺人鬼の影を見出した。闇に潜むシリアル・キラーを狩り立てろ。セオの怒涛の追跡が始まる!型破りな活躍が読者の度肝を抜く、衝撃の生物学探偵シリーズ第二弾。
19世紀末のニューヨーク。発明王エジソンは、実業家ウェスティングハウスの製造する白熱電球に対し、特許権侵害訴訟を起こしていた。ウェスティングハウスに雇われた新進気鋭の弁護士ポールは、エジソンを嫌う天才発明家テスラを味方にする一方で、電球の特許の欠陥を暴こうとする。だがエジソン側は策略をめぐらしていた。火花を散らす頭脳戦の結末は?訴訟王の異名を持つエジソンとの闘いをスリリングに描く傑作長篇。
モンタナ山中での調査からモーテルに戻ってきた生物学者セオ・クレイは、突如警察に拘束された。かつての彼の教え子が、無残に切り刻まれた死体となって近隣で発見されたのだ。セオの嫌疑はすぐに晴れ、検死の結果、犯人は熊とされた。だがセオはその結論に納得せず、独自の調査を始めるのだったーカオスの中に秩序を見出す!生物情報工学を駆使して事件を解決する天才教授セオ・クレイの活躍を描く、シリーズ第一弾。
元海兵隊員のジョーは、売春を強要されている少女や女性の救出を生業とするフリーランサーだ。ある時、仲介役のマクリアリーから、誘拐された上院議員の娘を助ける仕事が回ってきた。娘が娼館に閉じ込められているという情報を得たジョーは、現場へと急行するが背後には穢らわしい陰謀がー。ホアキン・フェニックス主演、リン・ラムジー監督で映画化!カンヌ国際映画祭2冠!気鋭の作家による傑作ノワール・スリラー。
フォルゲート・ストリート一番地ーそこにはミニマリストで完璧主義者の建築家エドワードが手がけた家がある。最先端テクノロジーによって制御された立方体の建物。簡潔さが追求された室内。エドワードの厳しい審査をパスした者だけがここに入居を許される。だがこの家に住む女性たちには、なぜか次々と災厄が訪れるのだったー。この建築家は一体何者なのか?この家に隠された秘密とは?交錯する語りから驚愕の真実が明かされていくー映画化決定の新時代サスペンス。ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー