著者 : 団竜彦
日本に現れた“メシア”の神・ミハイルは、愛美=ルキフェルを倒すため、洸を狂戦士(バーサーカー)に変身させようと、画策していた。一方、愛美のDNAを調べた海渡たちは、それが男と女の遺伝子が絡み合ったものであることを知る。やはり愛美は“メシア”が創りだした生物兵器だったのだ。洸一家を拉致したミハイルは“メシア”が支配するTホテルへ愛美をおびき出す。愛美を待っていたのは、狂戦士と化した洸だった。ミハイルと、堕天戦士・ルキフェルの最後の戦いが始まった。
メシアの謎を追い、ついにOWLのハンク・シュミットが、愛美の前に姿を現した。キメラの情報の代償にハンクからメシアの動きを聞こうとする海渡だったが、ハンクの口から語られたのは、驚くべき事実だった。一方、五百はミラの腕の調査を生物学者の春本に依頼し、キメラの秘密を探ろうとするが、ミラの腕を狙って、ハンクとヒッサーの激闘が始まった。地獄さながらの両者の対決の行方は…。また、声紋から一馬の正体を知ったらしいメシアの“神”が、ついに動き始めていた。
地球紛争が増大し、テロや革命が日常茶飯事となった世界ー。だが、愛美の心を占めるのは、恋人・洸への淡い思いだった。洸の妹・ゆかりを狙った誘拐事件に遭遇した愛美は、間一髪、野獣のような精悍さを持つ少年・裕生に救出された。洸をつけ狙うテロ集団“赤い牙”や裕生を追う謎の組織が、つぎつぎと愛美を襲う。追われる身でありながら、命を賭けて愛美を救おうとする裕生。超人的戦闘能力を持つ裕生をかりたてる愛美に秘められた謎とは?その秘密が徐々に暴かれようとしていた。
由美、舞、おケイのハンパ超能力3人組は、優雅な夏休みを過ごそうと一色家の別荘にやってきた。そこで舞のいとこの瑞穂を紹介された途端、いつものようにおケイの胸がときめいた。その瑞穂が謎の男に誘拐された。3人はその男を追いかけたが、もう一歩のところで、鏡が発する光の中へ吸い込まれてしまった。そして時空を超え、異なる世界ーサマンドラという王国へとばされてしまった。
鳳プロの社員旅行に誘われた美樹は、ようやく親の許しをもらい、シュン、満、荒井、片山、彼と同じ会社の旅行専門編集の園川都ともどもタヒチへやってきた。美樹は、年がいもなく、ツアーで知り合った小学生の日向子がさかんにシュンに接近するのに悩まされながらも、ポリネシアの雄大な景色を楽しんでいた。ところが奇妙な鳥が気になりだしてから、美樹とシュンの周辺は騒がしくなった。
奈々は両親と一緒にイモコン勇一のお墓参りに行った。勇一は霊になって奈々のところへ戻っているが、両親は知らない。この墓地で、奈良は小さな女の子の幽霊に出会った。その子の名は信田希美。彼女は奈良の家にまでやってきたが、無言のままで、訴えかけるような目を見せていた。奈々は幽霊探偵の名にかけて追及をはじめたが…。そんなとき、希美そっくりの子が現れた。
怪力の持ち主・舞にプロポーズする慧の協力で、暴力団旭日会をつぶしたが、白鳳学園では、依然として舞とソロリティーとの対立が続いていた。そんなとき、新任教師の朱鷺がきた。千里は彼にすっかり夢中になってしまった。実は、ロリコンの朱鷺とソロリティーとが組んで、千里にいけないことをしようとしていたのだ。運よく、もう一人の新任教師の野々村の機転で、舞は千里を救い出した。
一色舞、14歳。名家のお嬢様である。通っている学校も名門の白鳳学園、当然また由美やおケイとは出会っていない。舞には、怒った時にだけ怪力が発揮できる超能力をもっている。そんな舞に、お見合いの話がもちあがった。すっかりその気になっている両親の顔をたて、舞はOKした。相手は名家中の名家北白河家の次男・慧、お見合い中に、生徒の誘拐を目撃した舞は、犯人を追いかけた。
近世ヨーロッパを恐怖のドン底に陥れたあの“吸血鬼”が現代に再び姿を現わした…しかもワタシラ日本の地に。セイシュンしている若者たちの前に、彼等は憂いを含んだ淋しく優しいしぐさで手招きをする。知らぬまに、ワタシラは彼等と日常なに気なくつきあっているのかもしれない。これを読むと何かが気になり眠れなくなる、作者新境地の傑作連作集。
春休み、3人娘はスキー場の近くにある舞の叔父の家へ。とは言っても…高級ホテルのような家とハンサムなおじさまに、由美とおケイはうっとり。同じころ、ゲレンデでは…。人気シリーズ第5弾。
由美、舞、おケイの仲よし超女隊三人組。この三人が、まったく同じ夢をみた。ポッカリとあいた空間の中にステキな美少年が閉じ込められていて、その美少年に向かって大きな影が飛びかかろうとしている、そんな夢だ。ところがこの夢は、香港以来、すっかり惚れっぽくなったおケイが夢の中で発信したテレパシーで、由美と舞がそれをキャッチしたというのだ。
ここは、とある一流ホテルー某漫画出版社のパーティー会場。美紀は、俊に連れられてまぎれこんでいるのである。そこで見かけたのが、今、漫画界一の売れっ子・速水洋二。でも彼、ちょっとおかしい。実際の年齢よりはだいぶふけて見えるし、つかれているようにも見える。それに美紀は、速水がそばを通りすぎた時、かすかな霊気さえも感じとっていまったのである。-第1話『猿の手』より。
(私、もうすぐ恋に陥るのかしら?)オカルトマニアの美紀は、タロット占いで「恋人」のカードをひいた。美紀は内心うきうきしたというのに、次にでたのは「悪魔」のカード。いったい、どういうこと!?翌日、美紀は漫画家の鳳シュンと本屋で知り合った。彼のアトリエを訪ねてわかったことは、編集者の片山がタタられているらしいことだった。きっと何かある。そして、シュンには秘密があった。
ある日、イモコン幽霊の勇一は、高校への受験態勢に入りつつある妹の奈々に、あまりかまってもらえないつまらなさから夜中の散歩に出かけた。夜の10時も過ぎれば人通りがなくなるはずのオフィス街。そこで勇一がみつけたものは、煌々と明かりをつけ大勢の子供達の歓声が聞こえる古い木造校舎。えっ、そんなバカな!今は夜中だよ。それにそんなところに学校なんて…!-第1話より。