著者 : 坂
ある魔女が死ぬまで2 -蒼き海に祝福の鐘は鳴り響くーある魔女が死ぬまで2 -蒼き海に祝福の鐘は鳴り響くー
見習い魔女のメグは十七歳の誕生日に、師である永年の魔女ファウストから余命宣告を受ける。呪いを解く方法は嬉し涙を千粒集めて『命の種』を生み出すことだけ。念願の『二つ名』を与えられたメグは、祝福の魔女ソフィのはからいで二十年に一度開催される『魔法式典』に招かれる。メグはそこでも新たな縁を結び、その出会いは彼女の運命を大きく変えようとしていた。人々の想いを受け取り、かけがえのない約束を交わし、もちろん失敗だって何度もして。だけど魔女は諦めない。たとえ、どんな絶望を前にしても。「メグ、笑いな。偉大な魔女はね、逆境にこそ笑うんだよ」明るく愉快で少し切ない、魔女の師弟の物語。別れの冬を乗り越えて、旅立ちの春へと向かう第二幕。
ある魔女が死ぬまで -終わりの言葉と始まりの涙ー(1)ある魔女が死ぬまで -終わりの言葉と始まりの涙ー(1)
「お前、あと一年で死ぬよ、呪いのせいでね」「は?」十七歳の誕生日。見習い魔女のメグは、師である永年の魔女ファウストから余命宣告を受ける。呪いを解く方法は、人の嬉し涙を千粒集めて『命の種』を生み出すことだけ。メグは涙を集めるため、閉じていた自分の世界を広げ、たくさんの人と関わっていく。出会い、別れ、友情、愛情ーそして、涙。たくさんの想いを受け取り約束を誓ったその先で、メグは魔女として大切なことを学び、そして師が自分に授けようとするものに気づいていく。「私、全然お師匠様に恩返しできてない。だから、まだー」明るく愉快で少し切ない、魔女の師弟が送るひととせの物語。電撃の新文芸2周年記念コンテスト熱い師弟関係部門大賞作品。
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