著者 : 堀内ゆかり
茶室茶室
1960年代、憧れの地、日本にやってきたR。金髪の巻き毛に青い瞳、大使館に勤めるフランス人エリートの彼は、遊び相手にも不自由しない生活を送るが、心はどこか満たされず、生きることにも倦みはじめる。ふとしたきっかけで茶道を習い始めたRは、ある夏の日の稽古で美しい深窓の令嬢、真理子に出会う。ひと目で恋に落ちたふたりを待ち受けるのは…。自伝的小説『遙かなる航跡』から14年。その続編とも位置づけられる話題作。
永遠の子ども永遠の子ども
幼いわが子がガンを宣告されたら?そしてあらゆる手を尽くしても死なねばならなかったとしたら?新進気鋭の文芸評論家フォレストにこのうえない悲しみが降りかかった。最愛の娘ポーリーヌが小児ガンで亡くなったのだ。まだ4歳だというのに…。本書は娘の発病から死に至るまでを綴った父親の闘病の記録である。フェミナ処女作賞受賞。
PREV1NEXT