著者 : 塚本はつ歌
塩の樹と森の人魚塩の樹と森の人魚
海も森も。過去の記憶も未来の約束も。すべては繋がっている。夏至を境に、水の記憶を持つ17歳の大洋と、膝に種を宿す明里の日常が動き始める。塩の樹の伝説をめぐる不思議な物語。中学生から大人まで。
世界から守ってくれる世界世界から守ってくれる世界
不仲な両親の間で、体と心が2つに裂かれるような痛みを味わう薫子。性的違和を感じ、ある日突然セーラー服で登校し始めるクラスメイトの中鉢。それぞれが抱える戸惑いに互いにシンパシーを覚え、心友となった2人が見つけた「居場所」とは…。暗闇の中、「ありのままの自分」を受け止めてくれる「居場所」を目指し、遠くの光に向かって歩く。14歳の揺れ動く心情を細やかに、そしてユーモラスに描いた、心にあかりを灯すデビュー作。暮らしの小説大賞受賞作!
PREV1NEXT