著者 : 大久保博
ぼくは44号、ニュー・シリーズ864962ですー。時は1490年。オーストリアの寒村の、古城で営まれる印刷所に一人の少年がやってきた。この奇妙な名前のほか記憶のない少年が巻き起こす、不思議な事件を描く異色の物語は、トウェインの死後第三者の手で改竄され刊行された。本書はその後の研究成果から、トウェインの手による真作にして最高の決定版とされた版を元にした。圧倒的な面白さに満ちた、名翻訳でおくる幻の名作。
コネチカット生まれのちゃきちゃきのヤンキー、ハンクが昏倒から目を覚ますと、そこは中世円卓の騎士たちの時代だった!科学の知識で、魔術師マーリンに対抗し、石鹸や煙草作りに始まり、ついには新聞や電話網まで整備して、次第にお人好しのアーサー王の側近として地位を固めていくが…。奇想天外なストーリーでSF小説の元祖とも呼ばれ、ひとつの価値観に凝り固まる現代文明を痛烈に批判する幻の名作が改訂版で登場。
わんぱく少年トムは、宿なしっ子ハックを相棒に、騒動を巻き起こす。海賊気どりの家出、真夜中の殺人の目撃、洞窟で宝探し、そして恋。子供の夢と冒険をユーモアとスリルいっぱいに描く、少年文学の金字塔。
自由と開放の地を求め、相棒の黒人ジムとミシシッピ川を下る筏の旅に出るハックルベリ。様々な人種や身分の人々との触れ合いを通して、人間として本当に大切なもの、かけがえのない真実を見出してゆく。
素直でやんちゃな乞食のトムと、利発で思いやりあふれるエドワード王子。二人が出会い、たわむれに入れ替わると瓜二つ。本物の王子は乞食として追い払われ、乞食は王子として宮殿で生活する羽目に。運命のいたずらが、少年たちに、大人たちにもたらしたものはー。子供の姿を通して幸福の根源を描きつづけた、マーク・トウェインの代表的傑作。
少年は自由を求めてーマーク・トウェインの最高傑作、本邦初の完全版!!1990年、トウェイン幻の自筆原稿が新たに発見されたー初版でやむをえず割愛された「筏のエピソード」も含め、関連資料をすべて駆使しての完訳版。187点の挿絵もすべて収録。トウェインの意図を忠実に再現した、これぞ本当の「ハックルベリ・フィン」。